YAMAHA CYGNUS-X(Fi)


これが噂の茶漉しフィルター


【慣らし運転】
購入した際にオイルフィルタも一緒に頼んだのだが、「洗浄式だから交換しなくていいよ」と意味不明な事を言われた。そんなの初耳である。家でネットで調べたら確かに茶漉しのような簡易的なものが付いているだけとの事である。ふーーーんとしか言いようが無い。カタナはクルマ用みたいなゴツい奴なのだ。
慣らしの内容だが、最初の500kmは50Km/h縛りで1回オイル交換して次の500kmは70Km/h縛りでいく事にした。
500kmの50Km/h縛りはかなり辛い作業である。ぶっ飛ばした自転車と同じくらいのスピードで500km走れという事なのだ。幹線道路ではアオられまくるので、ひたすら路地を抜け山の方へ向かい淡々と走りまわる。地味な作業とはいえ景色がいいのには救われる。
そんな時、右ヒザのすぐ上くらいの位置に激痛が走る。反射的に手で払って、たまりかねて路肩に止まる。足元のフロアを見ると大きな黒い地バチがもがいている。刺されたらしい。スクータらしい話であろう、ロードスポーツ車ならこんな目には遭わない。
毒が体に回ってきたら気分が悪くなってくる。どうやら普通のハチの毒とは性質が違うようだ。
みんなも気をつけてね。
(滅多にそんな事は起きないし、起きたとて防ぎようが無いと思うが)
それと、慣らし中の燃費は1リットルあたり43kmって異常にいいのだがインジェクションのおかげかねぇ。まぁ、今のうちだろうけど。

【結局は】
14000円マフラーはカン高い破裂音が耳障りなので手を入れる事にした。
何本か自作マフラーを作ったから知ってるが、この不快な破裂音は理屈としては圧力の高い気体が突然外気に放出されると出る音で、マフラーエンド部の筒状のもの(分かり易いのは2ストチャンバーの最後の長い管みたいなアレ)が短い、あるいは無いとパカンパカンと音が出る。
で、このマフラーはバッフルが溶接してあるみたいな形状をとっている。絞りを一番最後に入れた為に本当は在るのだが最後の筒が無い状態になっている。製作者はワザとカン高い音を出したかったのかも知れない。 だから絞り径より若干太い筒を後ろに付けてやった。
僅か4cmくらいの筒だが、所詮は125ccの排圧だから効果覿面でかなり静かになり、予想外にも低速のアクセルのツキもよくなった。付ける前より高回転が鈍ったかも知れないが全ては慣らし運転<中の出来事なので知る由も無いし、元々このバイクでトバす気もないのでどうでもいい事だし。

【そろそろブローバイガス】
エアークリーナーボックスを外す。外に出てるからこりゃ楽だと思いきや、1本だけ厄介なトコにボルトが付いている。
でボックスを外して向かって左側の辺りに最初からブリーザーホースを付けるクチが用意してあり、そこに簡易的なビニールが被せてある。 そして納車1週間なのにもう白濁オイルが溜まっている。 これではあと3000キロも走れば溢れ出してエレメントを攻撃し始めるだろう。
ま、ここまでお膳立てしてあれば後は楽な話であるのだが、ヤマハは全てに於いて確信犯でないのだろうか?

【ヘンだぞ!】
慣らしの2段階目に入った時である。
昔、セカンドバイクとしてスズキSX125というオフロードバイクに乗っていた事がある。それと比較するまでもなく加速力、登坂力が50cc程度しかないのだシグナスXは。予め噂は知っていたのだが、国内仕様は細過ぎマフラーと同じで規制をクリアする為に、プーリを遠心力で作動させる「ウエイトローラー」が過剰に重いものが使用されているとの事だが、これがそういう事らしい。MT車で言えばエンジンの回転が上がる前にポンポンとシフトアップしていくようなものである。回転数を上げなきゃ排気音も窒素酸化物の排出量は少なくて済むであろうがこんなんじゃそれどころではない。ウエイトローラーを買うのも面倒なので軽量加工する。
プーリーを外す際は特殊工具がいるらしいのだが、電動インパクトレンチで暫くパスパスやってれば問題なく緩む。で実家にあるボール盤で固定しながら穴を拡大加工して軽量化するのだが、台所から持ってきたハカリでは細かい重さは分からない。加工方法からして6個とも同じ重さでバランスは取れていると思うが、推定10〜11グラムの間くらいというアバウトなウエイトローラー完成です。
乗ってみた。メチャクチャ良い具合になってるじゃありませんか!上り坂も80km/hくらいでグリグリ登っていく。やっと通常の125ccバイクになりました。
マフラーの時と同様で、こんな極小排気量のバイクまで過剰で不可解な「キセー」とやらのおかげで、結局は苦労して「正しくないモノ」を正しい形に戻しただけである。ヘンな話だ。

【最高速度】
少々な改造車ではあるが平坦な道で110キロ。下り坂で110キロ。少々追い風だろうが向かい風だろうが110キロ。
つまり何者かが失速させているという事だろう。ちらっとは聞いた事があるのだが国内仕様はレブリミッターによりそういう事になるらしい。海外仕様のCDIに変えれば必然的にカットという事だろうが実行しません。カタナの時と同じで車体、ブレーキ性能がどうせ過剰なスピードには追いつかないだろうから。

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