マローダー250(GZ250)にGN125のタンクを積む
マローダー250 カスタム

西暦2020年、アメリカンバイクは激減して僅かに生き残ったレブルやボルトは小っこいタンクが搭載されている。調子よく売れてるハーレーのスポーツスターのパクりだろうけどそれが流行りなんだろうか。
そして中国でライセンス生産されているGN125の燃料タンクはボルティやグラストラッカーに積めるらしい。流行のバイクに出来るだろうと思い購入することにした。
結論から言ってしまうとボルティ等と違い絶望的にマローダーとは規格が合わず、案の定な大改造をするハメになるので全くオススメではない。
燃料は10リットルくらいしか入らないが、このバイクの燃費だと400km以上走れるので特に問題は無い。
そう、このバイクはガソリン1リットル当たり40km以上走れて明らかに姉妹車のボルティより燃費が良い。減速比の加減だろうか。



【購入】
送料込みで6800円と強烈に安い。
しかし、商材写真は当然のように綺麗だが実物をみたら小さなへこみ、色ムラ、雑なカッティングシートのライン(簡単に剥がせる)など酷い酷い。
そしてフレームの上に持って行くと全く合わない事がすぐに判る。シリンダーヘッドカバーにガツンガツン当たるし長さも全然足りて無い。
仕上げの雑さはどうせ仕上げ直すので問題ないが無事に付くまで長丁場になることは間違いない。



【改造】


まず延長ステーで後ろ側の装着位置を3cm程上に上げて後ろに伸ばす必要がある。
板状の取り付け箇所の余分な部分をグラインダーで切り飛ばして叩いて真下に向ける。そしてL型ステーを買ってきてドリルで適正な位置に穴を空けてボルトで締め上げ、 延長してタンクの後ろの部分をステーやボルトを埋め込める形で硬質エポキシで成型する。 文字で書くとそれだけだが実際にやるとなったらさぁ大変だ。
そしてタンクの横ものっぺらぼうでいいのにエンブレム取り付けステーが鎮座している。これを削ってパテ埋めしなきゃならぬ。
仕上げのウレタン塗装は流石にもう慣れた。ウレタンは数時間で硬化するが完全硬化は数日かかるので、この間にガソリンを少し入れて振りまくって 抜いたらヘンな色になって出てきた。本当は作りが雑なので漏れが無いか見る為だったが、結果的に内部の洗浄になったのでやっといてよかった。



【燃料コック】
現状の負圧式燃料コックを付けるのが一番世話は無い。でもキャブレターにぶつかってしまい付きそうにない・・・
タンクに付いてきたON/OFF/RESのいにしえの燃料コックを利用するしかない。これは久々に見たような気がする。CBX以来だろうか。 2〜3日はONのままで大丈夫だが、それ以上動かさない場合はOFFにしとく生活が久しぶりに始まる。
忘れずに遊んでしまう負圧ホースは必ず栓をしておかなければならない。そしてこのコックを使う場合は燃料ホースの径が少し細いので ホームセンターに行って若干細めの対油ホース買うハメになる。



【完成】
何とかくっついたが強敵であった。上手くくっついたので特に違和感は無い。 標準タンクは平べったい形状をしてたので、今度のタンクを上から見ると半分くらいの幅しか無い。
しかし冒頭で触れたように小振りなタンクは流行なので、苦労して付けた割には見慣れた光景で目あたらしさも無いや。
やはり燃料タンクというのはバイクの顔にあたる部分のようで違う車種に見える。 パッと見だけでこれをマローダーと特定するのは難しいだろうな。
最期にタンク容量だが標準タンクから約9リットル抜き取ったガソリンを戻したら、液面は満タンから数cm下でもう少し入りそうだった。 だが、あと1リットルか入るかどうかは微妙だと思う。総容量は「ほぼ10リットル」というところだろうか。






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