ヤマハ ドラッグスター250 改造依頼
ドラッグスター250 カスタム
【完成】
各自作パーツが150km程の実走耐久テストにも合格したのでこれで完成とする。
明日、もう一度走り回ってレバー位置やらペダル位置を確定して引き渡すのみだが、今日微量だが左のフロントフォークからのオイル漏れを確認した。 ダストシールを外して見てみたら相当昔から漏れててガスケット剤かなんかで誤魔化してた(黒ずんで固形化した樹脂っぽいのがボロボロと出てきた)が、 それも限界にきてまた漏れ出したようだ。 最近買ったばかりの車体なら買った本人が買った店に持って行って苦情を入れるべきだろう。まぁ古く受けた措置みたいだったから店も気付いてなかっただろうけど。 それまで漏れないようにコーキング剤入れて応急措置しとく。
見た目もかなりキマったし(荒れた外装だけは気に食わないが)スクリーン無しでも130km/hくらいは出るようになった。(メリケンの車体だから怖いけど)
問題があるとすればハンドリングだろう。アクセルの開度や速度でアンダーステアとオーバーステアがコロコロ入れ替わる丸っきり70〜80年代のロードスポーツ車のような特性になってしまっている。 我々ならこれを面白いと思うし、こういう感じのにさんざん乗ってきたから早々に乗りこなせるが、 免許取立て初心者には少々難易度は高いと思うのと、これの所有者が身長の低い女子大生であるが故に体格が足りず腕が伸びきってしまうかも知れない。 とりあえず暫くこれに乗って貰って、せっかく造ったんだが場合によっては数千円で買えるので早々に他のハンドルバーに替えなきゃならんかも知れん。

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後、手を出すとしたら下記だと思う。

【強く勧める】
見た目とは関係なくやはりスクリーンは要ると思う。走行風がつらい。
予算は中型汎用スクリーンで7000円くらいだろう。

【出来ればやった方がいいと思う】
痛んだ外装(タンク、前後フェンダー、サイドカバー)の全塗装。
パテで欠損した箇所を埋めて下地を作り直して硬質ウレタン塗装。予算は2万5千円もあれば足りると思うが時間は結構かかる。
それとエンジンの塗装。塗料と剥離剤とかで3000円くらい。

【金に余裕があって気が向いたら交換した方がいい】
リヤサスの点錆びが消せなかった。東南アジア製の汎用品が1万2千円くらいで手に入る。
内側が傷んだヘッドライトの交換。汎用砲弾型ライトとビンテージステーのセットで2万くらいだと思う。
ウインカーの点錆びも消せなかった。メッキの汎用品が4個セットで3千円くらいだと思う。



【マフラー制作】


ドラッグスターという車名なのだから二本出しドラッグマフラーに替えるのが順当だと思う。
ストレート構造のいわゆる直管マフラーで値段もたったの2万6千円。 消音用のバッフルが付属してくるが車体に付けてエンジン始動してみたら案の定の大爆音で、 まぁ想定通りと言うか予定通りでこのままではダメですな。
マフラー付け替える前に真っ赤に錆びたマニホールドインシュレータを#100ペーパーで擦りまくって、 黒の耐熱塗料で塗りなおしたのは今回、1番やりたかった作業かも知れない。
そしてインナーサイレンサーを自作して実走と加工を繰り返して仕上げてゆく。当然、日数はそれなりにかかる。 最後に100kmくらい色々な場所を走って標高の高いトコを走ったりして調子良ければ終了。 今回は元来ブン回るエンジンでは無いので音の方を重視する。内臓パーツなので見た目はどうでもよく強度だけ出てればいい。
試作品1号は爆音過ぎて失敗。2号と3号も失敗して、ここで付属のバッフル加工は諦めて細いステン管使用の試作品4号(写真)を制作する。 やはりステンレスは硬い。薄刃の切断用のグラインダーの替刃が凄い勢いで消耗してゆく。
この試作品4号、出来上がってマフラーに組み込んでみたら割りといい感じなので吸音材を巻き付けて2日後から実走テストに入る。 気ままな自営業者とはいえ毎日バイクをイジって遊んでばかりはいられないからな。
2日後、実走テストを開始したらエラく回るようになった。触媒付きのフン詰まりマフラーから開放されれば結構回るエンジンだったのね。 もう1段階回せるように出来るが音が間違いなくうるさくなる。このままで行くか少しイジるかもう少し走り込んで決めることにする。


【ハンドル交換】


ドラッグスターという車名なのだからドラッグバーハンドルに替えるのが順当だと思う。
何故かハーレーダビッドソンのドラッグバーハンドルの換装率もかなり高いので結果的にハーレーっぽくなる。
しかし、見た目云々でなく幅広な標準プルバックハンドルより安全のためにもこっちのハンドルの方が良い。 純正に乗ってる時ににハンドルのバーエンドをトラックの荷台に引っ掛けそうになってヒヤっとした事がある。 「乗り方が悪い」と言われてしまえばそれまでだが・・・
ドラッグバーハンドルは昔使ってたのをプレゼントするにしても、延長ハンドルポストが必要になる。 ネットで\14,000のを発注すると「生産終了です。代替品にしますか?」というメールが翌々日にやってくる。他のを発注しても同じ目に遭う。 どうやらもうDS250用のパーツは作って無いようだ。(だったらサイト上から消せよ)
仕方がないので全力を出して標準のハンドルポストを利用して自作することにした。結構苦労して強度も十分なのがなんとか出来たが、 材料費が\7,600もかかった。これはボルトやナットがM10なら普通はネジ山のピッチは1.5なのだが、この辺のパーツは全て1.25ピッチの特殊な規格が多用されている。 だからその辺のホムセンでも売ってないし普通のボルトや延長ナットの5〜10倍の値段のをネジ専門業者からの通販で買い揃えるしか無い。 実走テストを開始したらスパスパ曲がるようになった。そう、良く言えば「曲がるようになった」悪く言えば「落ち着きが無くなった」。 予想以上に激変してしまったので後は所有者の判断に任せましょう。




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