CBR250R(MC41)はCBX250Sになれるか

CBR250R
【CBX250S】
バブル期は各二輪車メーカーがバイクブームに押されてラインナップの拡充をひたすら図っていた。同じエンジンを使って複数車種リリースしたり 人気モデルは1年でモデルチェンジしたり。
その中の一台がCBX250S。CBX125FにXL系のRFVC空冷4バルブSOHC250ccエンジンを乗せたホンダには珍しい乱暴な実験バイク。
生い立ち同様、特殊な乗り味で昔に4年ほど乗ったがいつまでも記憶に残っており突然もう一度乗ってみようと画策し始めた。 しかし入手は困難を極める。この当時の空冷単気筒のホンダの主力商品は初代クラブマンであり派手にキャンペーンされ、CBXの方は 雑誌でもキワモノ扱いで不人気車だったのだ。当時もアフターパーツは皆無でセパハンもバックステップもCBX125F用のものを使っていた。 マフラーはノーマルを切断・溶接で作った直管マフラー。メーターは誤差だらけなケーブル式という事もあるが、170km/h刻んでおりノーマルでは160まで到達し改造後は振り切って180位まで到達した。
【CBR250R】
CBXは入手不能だが現代でもホンダは高回転型250単気筒をタマタマであろうが販売している。 CBR250R。カワサキNinja250Rが現れなかったら世に出ていないだろうバイク。ゼファーが現れなかったらCB-SFが現れなかったのと同じで、昔と違いホンダは 完全なる後追いメーカーだねぇ。Ninja250Rの伝統の並二に対し新設の単気筒を選択したのは単気筒マニアの私にとっては偶然に過ぎないだろう。
これを買ってベース車両としCBX250Sぽく出来るかやってみる事にした。殆ど衝動買いに近い。 数ヶ月後に2眼の新型が出るよと店員に言われるが私にとっては大した意味は無い。
納車されて目の当たりにした時の印象はCBX250Sの記憶+ST250からの買い替えの為「デカい」である。 この間、借りて乗ってたCBR1000RRのつもりで跨ったら今度は「異様に軽い」である。 そりゃそうだろう。この前のはカウルの中に1000ccの四気筒が詰め込まれていたが、これは250がひとつだから羽のように軽いのも頷ける。 それと見た目のハンドル位置は高いが座位置が高いので相対的にハンドルが低く前傾姿勢になるのだ。 さりとて1000RRのような肘と膝がくっつくような極端な感じではなく座った感じは昔のCBR600Fに似ている。
【慣らし運転】
ノーマルの状態で行う。 大型車並みにキッチリやろうとするものの、高回転型は噂通りで最初は3000回転迄でいこうと思ったが無理だ。5速でもノッキング大会である。
それでも最初の80キロは3500回転以内で近所を走り回った。クラッチ操作で左手つりそうになりながら・・・ 4000まで使ってよしとしたら俄然走りやすくなる。70キロ近く出るので高速以外なら普通に走り回れるようになる。 ここらで気が付いたがこのエンジン、まったく単気筒らしくない。同じく高回転シングルのCBXでさえ相応の振動と付き合う事になるのだが それが殆どなく軽く回って限りなく二気筒に近い。SR500の対極にいるような単気筒エンジンであるが過去に似たようなエンジンに乗った覚えがある。 BMW F650のエンジンに似ている。CBR250Rはエンジン同様にコーナリングもブレーキングも全く癖が無く「無色透明」のような感じのバイクだ。 ホイールが細いF-16、R-18で危険過ぎる程に挙動不審なCBXと大違いである。 ここまでクセが無いのは立派だと思う。シフト操作時もスズキみたいに「ガコン」と入るクルマのようなミッションも嫌いでないが、 昔から「チッチク」と小声でスカスカ入るホンダも悪くない。
一週間程で900キロちょっと走ったので一旦オイルとフィルターを交換する。フィルターのガスケットが普通はゴムのOリングだったりするのだが、 このバイクのは本当にガスケットという感じで少し神経を使うがそれ以外は普通。 少しづつ回転を上げていくのだが、ST250と同じで世間知らずな役人が施行した異常な規準をクリアする為に大分出力損失をしてるのが分かる・・・
【機能的な問題】
ヘルメットホルダーが無い。もしやと思い車載工具袋を見たらワイヤーが入っていた。これでシート下に引っ掛けろという事らしい・・・
仕方がないのでパーツ屋に行って社外品を購入する。2700円だった。
もうひとつはST250同様に、これだけバッテリ保護の為にエンジン始動でライトON車が多いのに今時キーを回した時点で点灯してしまう。 今回もいつも使いまわしのスイッチをつけるのだが、アッパーカウルを外す覚悟をしていたが下から手を入れたらすぐのトコにコネクタがあった。 10分程で取り付け終了。
あと、取り説のどこを見ても「光軸調整」が書いてない・・・ カウルの内側ライトの近くに銀色の歯車みたいで8mmのレンチで回す奴があったので回してみたらコレだった。非常に回し難いぞ。
【バックミラー】
すり抜けするのにミラーの幅が広すぎてどうにも具合が悪い。
短い社外品ミラーが売ってるらしいが、標準ミラーは可倒式のようなのでグリップエンドの内側になるまで寝かせて固定した。 視認性は悪くなり今ではカタナと同じくらいで、前傾姿勢をとってる限りは問題なく見えるよって感じだ。
【マフラー】
ビームス:R-EVO フルエキゾーストマフラー
これはレーシングマフラー。我々が「ポン付けマフラー」と呼んでいる無設定で一般公道可能マフラーというのは多少は変わるものの、 性能的にはノーマルとはそれほど差はなくドレスアップパーツに近い。 しかしレーシングマフラーを組んでセッティング出したところで実際に一般道では乗れたものではない。 公道可マフラーとレーシングマフラーの中間くらいのマフラーを造るのだが、このマフラーは余りにも抜け過ぎで付属のバッフルもただ消音しましたって感じだ。 最終的にはエキパイ終端部に絞りを入れてトルクの谷を消して、ストレート構造は諦めてステンレス材でタイコ自作して安定させ、排気圧はそれの穴の数で調整した。 見た目だけでもう完全に別のマフラーですな・・・
作り直したとはいえ満足できる状態にまでなったので「良いマフラー」なのであろう。ダメなマフラーは何をやってもダメなのだ。
【簡易式燃料コントローラ】
ラビッドバイクイージー
本職が多忙につきサブコンではなく簡易式燃料コントローラでとりあえず済ませる。 複雑なハーネスが付いてきて「どこがイージーなんだ?」と思ったら、O2センサーのカプラーに噛ませるだけで後は使用しないようだ。 他の製品兼用なんだろうか?なんだかなぁ・・・
ところが全く作動する気配がない。気になってたのだが日本語と英語の説明書の書いてる事が違うのだ。 日本語がウソとしてつたない英語の知識で翻訳しながら結線してみる。電源取るのにスピードセンサーのコネクタ探せと書いてある。 次にヴァイオレットの配線探せ。繋いでみるどうやら大丈夫のようだ。 他の改造と一緒くたに付けてしまったので効果の程はよく分かりません・・・ ネットとかでCBRは10500rpmでレブリミッターが作動するみたいな噂が流布してるが、ウチのCBRは11000くらい回る。 コレにリミッター解除機能があるのか、そもそも噂自体がウソだったのだろうか。
【ハンドル】
ベビーフェイス :ハンドルキット
体格にもよるだろうが、やはりハンドル位置を少し落とした方がしっくりくる。これで2万2千円は少々高価な気はする。 個人的には普通のスチール材でいいので−
分かりやすいように写真は左を交換、右はノーマル。
取り付けたら謳い文句通り取り付け穴はあったのだがズレてやんの・・・ 結局、ドリルで穴空け直すんなら一度付けて外す手間がかかる分、最初から空いてない方がいい。
【タンクニーパッド】
買ってない。
STに使ってたのを張っただけなのに専用設計のようにぴったりはまったぞ。


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